8月21日 黒服軍団

031.jpg高円宮杯に負けたことで、ジュニア主催の大会をジュニアユースが運営補助することになった。 選手たちの多岐にわたる運営業務の中で、人気が集中したのが審判。 6月に4級審判員資格を取得したばかりの彼ら。もちろん実戦経験は無い。ビデオ研修のみである。 にもかかわらず、審判割り当ての取り合いが起こるほど積極的だった。 中には、ルールブックを朝読の習慣にしている選手、前日の夜に興奮して眠れなかった選手もいたらしい。 審判のどこに魅力を感じているのかは分からないが、猛暑の中、黒い服で走り回ってくれるのなら大歓迎だ。

審判のユニホームに着替え、まず彼らが最初に行ったのがホイッスルの試し吹き。
みんなに聞かれたくなかったのか、コソコソと黒服2・3名と隣部屋で密吹。
漏れ聞こえてくる音は、「ヒョロヒョロヒョロ~」と実に頼りない。
違うことやってんじゃないのかと疑いたくなったが、
「ピーーー!」とそれらしく聞こえ始めてきたのでひとまず安心した。
それから、次に取り組んだのが方向指示スタイル。
照れを隠しながら挙げる手は、「こっちです!」というより「こっちのほう・・・かも」と曖昧さたっぷりの純和風スタイル。
何とも言えない力の抜けた絶妙な手のしなり具合と角度、芸術性ある体の捻じれ、そっとそっと傾けた頭、斜め下を見つめる流し目、そして、尖らした口元に付かず離れずの和笛。
頬の赤さが日に焼けて分かりづらいのが唯一残念な点ではあるが、
お互いに向き合いながら披露する“舞”は、芸者そのもの。
和服の審判服があれば、彼ら以上に似合う審判員はいなかったに違いない。
ちなみに、黒服2・3名の疑惑が確信に変わったのは言うまでもない。

緑の上での舞は想像以上に見事なものだった。
試合を重ねるごとに自信も出てきたのか、笛の音にも違いが出てきた。
ハーフタイムには、自ら上級者の審判員に教えを受けに行く者もいたし、ガンガンに冷やされた控え室では、室温を10℃上げる位の審判技術論まで展開されていた。
とりかく、初心者とは思えないほど"ちゃんと"審判員になっていた。

2日目の審判割り当ても大人気。
いつもは頼りない唯一の最上級生「Star君」まで、我々の心配をよそに我先に黒服を手に取ってしまった。
「なんか笛壊れてるみたい。」
何度練習しても"ふぉるふぉる~"としか泣かない笛にStar君の泣きがまたしても入る。
最近ではそうした泣きに、苦笑いでみんな済ませるようにしている。
とりあえず、試合のほうは子供たちから抗議が出なかったので及第点。
優しさ溢れるStar笛の音色は、子供たちを安心させる効果もあるのだろう。
聞こえるか聞こえないか位の微妙な感覚は誰も真似できない。もちろん壊れた笛でも。

2日間にわたって大会をサポートしたジュニアユース諸君の頑張りに感謝します。
とりあえず、3級審判員資格目指してみますか!

更新日 : 2007年8月21日

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